バルブメンテナンスの工程についてご紹介
バルブは、工場(プラント)を支える重要なパーツです。その性能を長く維持し、安全に使用するためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。しかし、具体的な工程を知る機会は少なく、「どんな作業が行われるのか?」と疑問を持たれる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、当社が提供するバルブメンテナンスの工程を、わかりやすくご紹介します。初めての方にも理解しやすい内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
バルブメンテナンスの工程
1.受入
お客様から使用環境などの情報をヒアリングした後にバルブをお預かりします。
受入後バルブの銘板情報を確認、外観検査をして漏洩の跡や損傷個所を確認します。
受入検査をもとに分解手順を決め、分解に使用する治具(専門工具)の選定を行います。
2.データ入力
受入時に得た情報をデジタルデータとして記録します。型番や損傷の詳細、メンテナンス履歴などを一元管理し、効率的で確実な作業工程を実現します。
3.分解計測
バルブを構成する部品を慎重に分解し、それぞれの寸法や状態を計測します。摩耗や劣化の程度を正確に把握し、不具合の原因となる部分を特定。この結果をもとに、修理や交換の方針を決定します。
4.清掃
バルブ全体を徹底的に洗浄し、付着した汚れや異物を取り除きます。このプロセスにより、後続の工程での精度が向上し、劣化部分の特定が容易になります。
5.部品の計測
各部品の寸法を詳細に測定し、基準値とのズレを確認。不具合の原因となる部品を特定し、交換や修正が必要か判断します。
6.弁体のすり合わせ
弁体の表面を滑らかに仕上げる工程です。この作業により、バルブの密閉性が向上し、動作がよりスムーズになります。当社の職人が精密な技術を駆使して対応します。
7.弁座のすり合わせ
弁座の表面を調整し、弁体との完全な密着を実現します。専用の工具と技術で、数ミクロン単位の調整を行い、高い耐久性と性能を確保します。
8.テスト
メンテナンス後のバルブは、実際の使用環境を想定したテストを実施します。漏れや動作不良がないかを細かく検証し、合格基準を満たした製品のみをお届けします。
9.整備後
最終的に清掃と仕上げを行い、バルブを新品同様の状態に整えます。修理内容や今後のメンテナンスに関する詳細を記載した整備報告書を添付し、お客様にお渡しします。
当社の特徴と取り組み
当社では、プラントの業種を問わず、幅広いバルブのメンテナンス・リペアを行っています。豊富な経験を持つ専門スタッフが、バルブの状態を的確に診断し、最適な保全計画や仕様変更の提案を行うことで、お客様の設備の安全性と効率性を向上させます。
特に、当社が誇るハイレベルなラッピング技術は、微細なすり合わせを実現し、バルブの性能を最大限に引き出します。また、修理だけでなく、長期的な視点からの保全や改良計画も提案することで、信頼されるパートナーとしてお客様を支えています。
まとめ
バルブメンテナンスは、各工程での緻密な作業と高い技術が求められる専門的な業務です。当社では、経験豊富なスタッフが一つひとつのバルブを丁寧に整備し、性能と信頼性を回復させています。お客様の設備の最適化に貢献するため、ぜひ一度ご相談ください。